建物外観

屋上テラス

2024.07.17

Project Story

Project Story01|
関電不動産渋谷ビル <後編>

関電不動産渋谷ビルの開発に携わったメンバーのモノづくりへの想い・目線とともに物件をご紹介していくプロジェクトストーリーの第2弾。今回は、“わたしたちらしさ”を創造し、新たなストーリーを生み出すさまざまな仕掛けに注目してご紹介してまいります。
渋谷という街にいかにフォーカスし、オフィス機能面への+α実装を試みたのか。街に、人に、わたしたちのプロジェクトを受け入れてもらい、喜んでもらうために、どんなオフィスづくりに取り組んだのか。
Delight“ワークスタイルに輝きと喜びを”をスローガンにした、わたしたちのプロジェクトストーリー。ぜひ、ご覧ください。

鈴木浩太郎

首都圏事業本部 
ビル事業部
建築技術グループ 
リーダー

鈴木浩太郎
金子千穂

首都圏事業本部 
ビル事業部
事業推進第一グループ 
リーダー

金子千穂(育休中)
西川麻花

首都圏事業本部 
ビル事業部
事業推進第一グループ 
リーダー

西川麻花
共用ラウンジ

共用ラウンジ

01.

Soft|渋谷とつながるオフィスづくり

Sora Lounge
共用ラウンジのウォールアート
共用ラウンジのウォールアート

―― 渋谷のワーカーさんに喜んでもらえるよう工夫したポイントは?

鈴木 共用ラウンジは他のビルの事例なども調べながら、「ワーカーさんがラウンジで求めることは何だろう」「オフィス以外の場所で実現していきたいことは何だろう」ということを追求していったこだわりの空間です。
渋谷らしくノマドワーカーのようにカフェ感覚で仕事してもらえるテーブル席や、ちょっと姿勢を変えたいときにぴったりなハイカウンター、一人静かにリラックスできるテラス席など、多様な働き方ができるように家具を配置しました。また、眺望が抜けているのも見せたかったので、テラスの手すりの高さをやや低くするなど、渋谷の街とつながるような空間の広がりを意識したのもポイントです。

西川 さらに、このラウンジをはじめとして各階のトイレには、それぞれ1作品ずつウォールアートを取り入れています。渋谷とアートは親和性が高いですし、私が配信している音声プラットフォームVoicyの「ビル開発女子の働くとオフィスの話」でオフィスアートを学んだのをきっかけに、絵を見てリチャージできる空間をつくりたいと思いました。
たとえば、ラウンジのウォールアートはMariya Suzukiさんというアーティストの方に、渋谷三丁目周辺の風景を描いてもらっています。彼女が歩き回って見つけた風景をスケッチしているので、「ここ見たことある!」「これはどこだろう?」なんて会話を弾ませてもらえるとうれしいですね。

  • エントランスのフェイクグリーン

    エントランスのフェイクグリーン

  • エレベーターホール

    エレベーターホール

―― 会社で息抜きもできて、働くのが楽しくなりそうですね!

鈴木 ありがとうございます。今回は変化に富んだものを取り入れて、ワーカーさんの五感を刺激するような仕掛けを取り入れています。エントランスについても、いつ来ても新鮮さを感じられるようにしたいと思いこだわりました。
エレベーターロビーにつながる壁面のフェイクグリーンは四季折々で色を変え、自然や時間の移り変わりを感じてもらえますし、エレベーター前のサイネージでは「おはようございます」「1日お疲れさまでした」といったメッセージ映像を流して、ビルと対話しているような気分になってもらえます。感性を高めて触発するということも、今回の空間づくりにおけるポイントなんです。

エントランス
エントランス
  • テラス

    テラス

  • テラス

    テラス

西川 エレベーターやトイレで流れるBGMや演出照明、リラックスを誘うアロマなど、五感を刺激する仕掛けはほかにもあります。渋谷にはクリエイティブなお仕事をされているワーカーさんが多いので、そこから新しいアイデアやひらめきを生み出していってほしいですね。今後はキッチンカーを導入するほか、入居テナントさま同士がつながれるイベントも行っていきたいです。

鈴木 本当にビルの随所に工夫があって、きっとそれをきっかけにコミュニケーションをとってもらえるのではないかと思います。

西川 今はリモートワークがすっかり定着していますが、オフィスに来る要素として「コミュニケーションをとる」ということをみなさん求めていると思うので、その部分にも貢献できるといいですよね。
実際、営業していくなかで移転理由をお伺いすると、「オフィスコンセプトづくりからしっかりやりたい」という気合いの入ったお客さまが多く、コミュニケーションが取れるスペースをゆったりつくった拡張移転のお話をよく聞きました。

02.

Hard|環境経営・ブランド戦略へもコミット

―― 環境面で注力したことはありますか?

鈴木 環境面では、私たちが関西電力グループの一員ということで、センサーによる照明・空調の自動制御や中央管理式空調換気システム、太陽光発電設備など、省エネにかなり力を入れてやっています。「ZEB Ready」認証を取得していて、電気の使用量を抑えることができるのが大きなメリット。通常のビルに比べてエネルギー消費量を52%削減できるという評価を受けているんです。今後、入居いただいたテナントさんからも「電気代が安くなった」というお声がきっといただけると思います。
また、株式会社関電エネルギーソリューションという会社が供給している「Kenes Green Supply ®」という再生可能エネルギー由来の電気を導入していて、テナントさまは入居するだけでグリーンエネルギーをお使いいただけるというのも特徴の一つです。

西川 最近では脱炭素社会に向けた動きやESG投資への注目が高まっていて、環境経営に注力する企業が増えています。特に、外資系企業では環境に配慮しているかどうかがオフィスビル選びにおけるマスト事項と言っていいくらい。ビルを通して環境経営を支援できるという点は私たちの売りの一つにもなっていて、企業のブランディングにも貢献できると考えています。

Kenes Green Supply Kenes Green Supply

03.

Partner|お客さまに喜んでもらうこと

―― 今後、どんなお客さまに選んでほしいですか?

西川 このビルでは「らしさ」がキーワードになっているので、業種問わず自分たちらしい企業カラーやカルチャーを発信していきたいと思う企業にご入居いただきたいです。ある入居企業さまは、ゲーム部屋やヨガルームなどを盛り込んだオフィスをつくっていかれる予定で、まさに私たちのコンセプトにぴったり!そんな風にみなさんがどんどん「らしさ」を実現していってほしいなと思います。

鈴木 ビル開発はその1棟に対してどれだけ注力できるか、どれだけ想いを込められるかということが大事。トイレ、エントランス、共用部、どれをとっても一つ一つワーカーさん目線で突き詰めていきました。その分、それぞれの箇所で苦労はしましたが、そういうアイデンティティがあるからこそ、DELIGHTが掲げる「ワークスタイルに輝きとよろこびを」というブランドコンセプトが体現できるのではないかと思っています。

西川 若手の声を拾い上げてくれる弊社の企業風土も手伝って、細部までこだわりぬきました。パンフレット1つ作るにしても、ポップな色味やパースの中の人物の描き方など渋谷らしさを追求し、ページをめくるたびにワクワクできる世界観がつくれたと思います。実は、このパースの中に、私も隠れているんですよ(笑)。
だからこそ、営業として最前線でお客さまにお会いしているなかで、「すごいね」と感動の言葉をいただけると、本当にやってきてよかったなと大きな喜びを感じます。ある仲介業者さんからは、「1つの作品をつくったね」と評価していただきました。プライドをもって徹底してものづくりをしてきたことを認めていただけて、本当にうれしかったですね。

らせん階段
らせん階段
  • らせん階段

    らせん階段

  • 喫煙所

    喫煙所

EDITOR’S NOTE

働く人と企業にどこまでも寄り添うという二人の熱量をもって、あらゆるところに光るアイデアを詰めこんだ関電不動産渋谷ビル。「きっとここでなら未来への明るいストーリーを描いていける」。そう思ってもらえるように願いを込めています。
弊社の物件ひとつひとつに、表面だけでは見えてこないわたしたちの想いをこれでもか!というほど、込めて送り出しています。
そんな側面も知っていただけるきっかけとなりますように。

プロジェクトパートナーご紹介
設計・施工:株式会社竹中工務店

設計・施工:株式会社竹中工務店

村田 裕介

関係者皆様の熱意とこだわりにより、今までにないオフィスが実現できたと思います。入居者様が自分らしく、使いこなしてくれることを期待しています。

https://www.takenaka.co.jp/
アート:TokyoDex 株式会社

アート:TokyoDex 株式会社

代表取締役 ダニエル・ハリス・ローゼン

初の公共空間アートで渋谷らしさを表現し、気分転換とインスピレーションの場を提供でき嬉しく思います。ここから生まれるアイデアやコミュニケーションに期待しています。

https://www.tokyodex.com/
Voicy “ビル開発女子の働くとオフィスの話”
Voicy “ビル開発女子の働くとオフィスの話”

良いオフィスビルとは何かを追い求め、当社のビル開発に携わるZ世代女子社員が、オフィスビルづくりの悩みや想い、働き方について音声プラットフォーム「Voicy」で発信しています。

https://voicy.jp/channel/2302

関電不動産渋谷ビル

■ 2024年2月竣工

■ JR各線「渋谷」駅 新南口 徒歩3分

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