メインエントランス
2024.10.30
Project Story
Project Story 02|
WORKING SWITCH ELK
〈KOBE編〉
WORKING SWITCH ELKの開発に携わったメンバーのモノづくりへの想い・目線とともに、物件をご紹介していくプロジェクトストーリーの後編。
今回は、2024年に開業したばかりの最新シェアオフィスELK KOBEにフォーカスしてご紹介いたします。
WORKING SWITCH ELK×SYNTH KOBE(ELK KOBE)
関西圏でサービス付レンタルオフィスを展開している「SYNTH」とコラボレーション。“サステナブルなオフィス空間の創造”を強みとするELKと、“質の高いオフィス空間とサービスの提供”が強みであるSYNTH。両社の強みを融合することで、お客様一人ひとりが最高のパフォーマンスを発揮できる、快適で洗練された空間の提供を叶えました。
メインエントランス
01.
CONCEPT|神戸・旧居留地らしさとの融合を目指して
ELKファサード
―― ELK KOBEは神戸らんぷミュージアム跡地(クリエイト神戸内)に開設されましたが、この場所でELKを開設するに至った経緯を教えてください。
当初は同用途の博物館誘致を進めており、一部の区画で交渉を行っていました。一方で、ELK事業拡大を目指しているなかで、一定規模の床面積を活用できることとなったため、残った区画で2層使いのシェアオフィス案も含め、ELKの新拠点開設を前提に改修計画を進めることになりました。
博物館出店前提の計画ではありましたが、行政との協議結果も踏まえ、最終的にはテナントオフィスとELKの構成とすることとなりました。
―― 神戸居留地というブランド力のある立地ですが、ニーズやターゲットをどう捉え、どのようなコンセプトに落とし込んだのでしょうか。
神戸ですでにシェアオフィス・コワーキング事業をされている他事業者様の拠点分析や、周辺に分譲マンションが多いエリア特性などを踏まえ、少人数、特に個人で事業をされている方が多いのではとの判断から、1名個室を中心としました。1名個室はOSAKA UMEDAの個室よりもゆとりをもたせた一方で、プライバシー面にも配慮し、中が見えすぎないようなデザインとしています。さらに、各部屋にはVLAN(有線・無線とも)や専用モニターを実装するなど、旧居留地という文化と品格に負けない洗練されたワークプレイスを提供しています。
また、デザイン面に関しては、ELKデザインの核であるバイオフィリックデザインを踏襲しながら、手法としてグリーンに捉われないデザインや取組を旧居留地らしさに融合させることをコンセプトにしました。
02.
SOFT&HARD|1名個室を中心とする洗練された空間
―― そのコンセプトやこだわりが、ものづくりへどのように具体化されているのか、こだわったポイントを教えてください。
レイアウトの設計にあたっては、デザインコンペを実施しました。デザイン面については上品な設えになっている提案を採用した一方で、ラウンジを含め全体的なディテールの部分はマーケティング結果に基づき、利用者が1名でも無駄なく使いやすいレイアウトにすることにこだわりました。OSAKA UMEDAのラウンジの利用状況を見ると、複数人のテーブルは座席の無駄が出やすいことがわかっていたため、目線をずらしたカウンター席を中心に組み立てています。また、サステナビリティ面にも配慮し、リサイクル素材やカーボンオフセットの素材を多数採用しました。
ラウンジ
―― 旧居留地を意識した2階共用部のデザイン、植栽が揺れる演出、光の演出について、設置までの経緯や苦労などを教えてください。
2階はテナントオフィス専用フロアになっていますが、吹抜けで1階から空間がつながっているため、既存流用する仕上げと刷新する仕上げにギャップが出すぎないよう配慮しています。きれいに区画整理されたエリアの中で、歴史的な建築物と比較的新しい建築物が混在し、独自の雰囲気を形成している旧居留地らしさを考慮して、重厚さの上に繊細さを重ね掛けし、なるべく廃材を出さないよう工夫しました。しかし、神戸らんぷミュージアム側で使用していた設備とクリエイト神戸としての設備が天井内で整理されていなかったため、設備廻りの解体工事は想定よりも工期を要しました。
ELK内の各種演出に関しては、建物がもともと博物館仕様で新築されていたため、窓のない区画がありましたが、閉塞感のある区画の中でいかに自然を感じていただけるかもバイオフィリックデザインの一種であることから、各メーカーの最新設備を取り入れて利用者の反応を確認しています。設置後の改善点やご利用者様からのコメントもいただいているので、今後のフィードバックに役立てていきたいですね。
03.
MESSAGE|幅広いお客様に喜んでいただけるフレキシブル
――ELK KOBEをどんなニーズをお持ちの方や、どんな働き方をしている方にお使いいただきたいですか?
神戸で仕事をされたい兵庫県内にお住まいの方の個人事務所やプライベートオフィスとして。関西での新規事業やプロジェクトで一時的に拠点を設けたい法人様のサテライトオフィスとして。これから事業を推進するスタートアップ企業様のスモールオフィスとして。個人事業主様から法人様まで、幅広いお客様にお使いいただければと考えております。
当施設の会員特典として、ELK OSAKA UMEDAをはじめ共同運営会社である株式会社SYNTH様の拠点や提携店舗をお使いいただけるサービスも用意しています。札幌・東京・京都などの提携店舗が利用できるようになるため、一つの拠点に留まらず飛び回る仕事をされている方にもおすすめです。
―― パートナー様(SYNTH)からも一言いただければと思います。
今まで大阪・京都と関西圏で展開してきたなかで、弊社としても初めての神戸出店を関電不動産開発様とご一緒できたことをうれしく思います。これまでのシェアオフィス運営実績を活かしながら、ELK KOBEこだわりのコンセプトが詰まった快適なオフィス空間をお客様へ提供していきたいと思います。
プロジェクトパートナーご紹介
- 株式会社SYNTH
代表取締役社長 - 田井 秀清
EDITOR’S NOTE
働き方改革の推進とともに、シェアリングエコノミーのなかでも需要が高まっているフレキシブルオフィス。ELK KOBEはSYNTHという頼もしいパートナー様を得て、インバウンドに沸く多様性あふれる旧居留地の立地や街並みを活かした空間や質の高いサービスを追求してまいります。そして自分らしくいきいきと仕事ができる空間の提供を通して、関電不動産開発がスローガンに掲げるDELIGHT“ワークスタイルに輝きと喜びを”を叶えていきます。